人財育成をして主戦力となるシステムエンジニアを育てよう

様々な方面でIT化が急速に進んだ今、もはやどんな事業領域においてもITと切っても切れない関係の時代になりました。昨今の人手不足はIT業界でも叫ばれており、日本全体としても優秀なシステムエンジニアの育成は急務となっています。

では具体的にどのようにシステムエンジニアを育成していけばよいでしょうか。

本記事では人財育成 の中でもシステムエンジニアの育成について ご紹介したいと思います。

人財育成を行う上でシステムエンジニアの役割

先日、とある企業の採用担当者の方とお話をした際に、相談を受けました。
「優秀なシステムエンジニアをどんどん採用するよう上から言われているんですが、なかなか市場に優秀なシステムエンジニアがいなくて、システムエンジニアの採用の激化をひしひしと感じています…。やはりこれからはIT未経験の方や、多少スキル不足でも人柄で採用して、社内で育成していた方がいいのでしょうか?」

どの業界でも人手不足と言われていますが、どの業界とも深いつながりのあるIT業界でも、システムエンジニアの人手不足は顕著なようです。

これまでは必要とするスキルや経験、ノウハウを持ったシステムエンジニアを採用するスタイルが主流でしたが、近年は市場になかなか要件を満たした人財がいないため、自社内で育成する方針に切り替えている企業も増えてきているそうです。

では、この不足している人財、システムエンジニアとは、どのような人財なのでしょうか?
システムエンジニアとは、情報システムの設計、構築、運用、保守を担当する専門職です。主な役割は、企業や組織が必要とする情報システムを効率的かつ効果的に開発・管理することです。

システムエンジニアは、技術的なスキルだけでなく、プロジェクトマネジメントやコミュニケーション能力も求められます。

まずはシステムエンジニアの具体的な5つの役割をご紹介します。

  1. システム設計

顧客や社内の要件をヒアリングし、システムの仕様を策定します。機能要件と非機能要件を明確にし、周りと共有しながら、それに基づいてシステム全体の構成を設計していきます。

  1. システム開発

設計書に基づいてソフトウェアの開発を行います。プログラミング、コーディング、テストを実施することで、品質の高いシステムを構築することが出来ます。

  1. システム導入

開発したシステムを実際の環境に導入し、動作確認を行います。その後、必要に応じてシステムの設定や調整を行い、ユーザーがスムーズに利用できるようにサポートします。

  1. 運用・保守

システムの運用を監視し、問題が発生した場合は迅速に対応します。また、定期的なメンテナンスやアップデートを行い、システムの安定稼働を維持することが出来ます。

  1. プロジェクトマネジメント

プロジェクトの計画立案、進捗管理、リスク管理を行います。チームメンバーや関連部門と連携し、プロジェクトの目標を達成するための調整を行います。

このようにシステムエンジニアはシステムの開発から運用まで幅広い役割を担っています。そしてプロジェクトマネジメントまでこなすことにより、システムの運用成功だけでなく顧客満足度の向上にも繋がります。

人財育成を行う際にシステムエンジニアにとって押さえておきたい3つの育成ポイント

システムエンジニアを育成する際、どうしてもスキルの習得に目が行きがちなのです。しかし、優秀なシステムエンジニアを育成するためには、スキルの習得だけに偏らないことが大切になります。

では、どのようなポイントを押さえるべきなのでしょうか?
今回は3つの育成ポイントをお伝えします。

  1. 技術的スキルの継続的な向上

IT業界は常に進化し続けており、最新の技術を習得し続けることが必要です。技術的スキルの継続的向上を図るために、新しい技術など常に最新の情報を把握し幅広い技術に対応できるように定期的に研修を開催したり、企業側で様々なIT関連の資格取得を推奨して、システムエンジニアのスキルを客観的に証明できるような環境を作ることで、従業員のキャリアアップを支援することが出来ます。また、従業員一人ひとりのキャリアプランに合わせた学習スケジュールを作成することでモチベーションの向上にも繋がります。

  1. 問題解決能力とクリティカルシンキングの育成

業務中に問題が発生した際に、迅速に解決するためにも問題解決能力とクリティカルシンキングの強化も重要です。問題の本質を見抜くフレームワークや原因分析の技法を学んだり、ハンズオンプロジェクトなどを行いながら実践的に問題解決の経験を積むことができます。また、学んだ理論を実際に現場で使いこなすことで、実際の業務内でトラブルが起きた際の問題解決能力を向上させます。さらに、従業員の行動を把握し定期的にフィードバックを行うことで、問題解決の過程で何がうまくいったのかを見える化し、今後に活かすことが出来ます。

  1. コミュニケーションスキルの強化

システムエンジニアは技術的なスキルだけでなく、チームメンバーとの協力や顧客とのコミュニケーションスキルも重要になります。必要に応じて研修を行うことで、プレゼンテーションや交渉の技術、積極的な傾聴スキルなどを学ぶことが出来ます。また、チームビルディング活動を行うことで、メンバーと協力しながら目標を達成するという経験を積むことができ、チーム内の信頼関係を築くことができます。さらに自己認識力や自己管理、共感力を高めることで、ストレス管理や円滑な対人関係の築き方にも役立ちます。そうすることによって、職場の雰囲気が向上し、チーム全体のパフォーマンスも向上します。

これらの育成ポイントを押さえることで、システムエンジニアは技術力だけでなく、問題解決能力なども向上することができ、総合的なプロフェッショナルとして成長します。これにより、個々のエンジニアがプロジェクトの成功に貢献し、組織全体のパフォーマンスを向上させることが可能になります。

人財育成にてシステムエンジニア研修のカリキュラム

ではシステムエンジニアを育成するためには、具体的にどのような研修があるのでしょうか。

世の中には様々な研修カリキュラムが用意されていますが、弊社、ファインドゲートでは、「知識・スキル」、「考え方」、「行動」の3つの観点から、システムエンジニアを育成することをご提案しています。

  • 成果の方程式

なぜ、「知識・スキル」、「考え方」、「行動」の3つの観点なのか。それは、成果の方程式という考え方に基づいております。

例えば、とてもスキルが高く、行動力も優れたシステムエンジニアがいるとします。
しかし、「自分だけよければいい」、「この世の中に復讐したい」など、ネガティブな考え方を持っていた場合、悪質なハッカーとして犯罪に加担してしまうかもしれません。

逆に、豊富な知識があり、素晴らしい考え方を持っていたとしても、行動力が全くなければ、ただ正論をぶつけてくる口だけの人となるでしょう。

このように、世の中で成果を出すためには、「知識・スキル」、「考え方」、「行動」の3つが掛け合わさる必要があると弊社は考え、これを成果の方程式と呼んでいます。

世の中で素晴らしい成果をあげる優秀なシステムエンジニアを育成するためには、「知識・スキル」、「考え方」、「行動」の3つの観点から育成することが重要なのです。

  • 「知識・スキル」を伸ばす研修

システムエンジニアが従事するプロジェクトや役割によって、必要となる専門スキルは変わってきます。各業務に応じた知識・スキルを学べる研修を探していくことをお勧めします。

一方で、保守しかできない、一つのシステムしか扱えない、という幅がない人財にならないために、ネットワークやデータベースといったインフラの基礎知識や、プログラミング基礎といったアプリケーションの基礎知識などは、業務に関係なく習得しておくといいかもしれません。

  • 「考え方」、「行動」を伸ばす研修

どの現場、どの役割についても、成果をあげるための「考え方」と「行動」は必要になります。

社会人基礎力はもちろん、リーダーシップやコーチングなどを題材に、現場のあるあるストーリーでケーススタディを行いながら、考え方と現場で行うべき行動を理解、定着させるような研修が実施できるといいかもしれません。

まとめ

いかがでしたか。

IT業界に関わらず、企業が成長していくためにも、重要となるシステムエンジニア。
人手不足の中、システムエンジニアを自社で育成するためには、基礎的な技術力だけではなく、常に最新の情報を学習し続ける必要があります。

また技術力だけを育成するのではなく、「知識・スキル」、「考え方」、「行動」の3つの観点から育成を行うことにより、世の中で成果を出す人財を育てることが出来るのです。

ぜひ自社内でもシステムエンジニアの人財育成に力を入れてみてはいかがでしょうか。

ファインドゲートでは社内の人財育成強化を検討する際に、考慮すべきポイントをまとめた入門資料「人財育成の目的の大切さに気づくためのガイドブック」~人財育成担当の気づきのヒントがここにある~ をご用意しました。本資料は、人財育成を強化したい方には必見の資料です。ぜひダウンロードいただき、ご覧ください。

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